ジョモ・ケニヤッタ空港の賄賂スパイラル。

ケニアでの撮影を終え、単身エジプトへ。

この旅にはかなり警戒していた。
というのも、ケニアで出会った旅人が直近にエジプトへ行っており、酷評していたためだ。

親切は存在せず、何をするにも必ずチップを要求されるらしい。
そんなことには慣れていると思ったが、警察官や警備員のような格好でIDをぶら下げた人でも平気で騙してくるというのだ。

これはちょっと厄介である。

さらにカメラ機材の持ち込みも厳しく、200mm以上のレンズは問答無用で没収されるということ。
ドローンの持ち込み禁止はよく見かけるが、レンズ規制まであるとは初耳だ。

しかし、その旅人さんはイスラエルから陸路での入国時にレンズを没収されそうになり、再度イスラエルに戻り、レンズを郵送で家に送り、その後再度入国したというのだ。
ちなみにそのレンズは180mmだったらしい。
どうやら軍事施設など機密情報を抱える機関の撮影を防ぐ目的らしいのだが。

ピラミッドだ、やっほー!と浮かれていたが、一気に引き締まった。

さて、長らくケニアで一緒に過ごした仲間に別れを告げ、深夜に空港を目指した。
カウンターでチェックインをすると、衝撃の一言が。

「黄熱病の接収証明が必要よ」と。

完全にクエッションマークが出ている僕に、列に並んでいる人がコレコレと書類を見せてくれた。

あとでわかったことだが、アフリカ圏内の国から国へ移動する際はこの証明書が必須らしい。

現在時刻深夜0時。

今から打てる病院などなく、完全に詰んでいる訳だが、カウンターのお姉さんは解決策が書かれた秘密のメモを渡してくれた。
外に出てもよくわからず、警備員らしき人に紙を見せると、小さな小屋に連れていかれた。
そこは黄色い紙を持った人が列をなしていたので、多分証明書の確認機関だと思われる。

僕はその列をすっ飛ばし、裏口から中へ。

ここで接種できるのかと思ったが、どうやらお金を出せば証明書を発行してくれるらしい。
色んな国で賄賂を払い、色んなことを見逃してもらってきたが、こんなことまでできるのか!と少し驚いた。

金額は100米ドル也。正直高いが、背に腹はかえられぬ。

これで飛行機に乗れると安心したのも束の間、その一連の動きを怪しんでいた空港セキュリティーが賄賂を要求してきた。
これぞ、賄賂スパイラル。
一度お金を出すと色んな人が寄ってくるのはどこも同じだ。
断ったら空港に入れないので、20米ドルを握り締め握手を交わした。

ここはアフリカ。

信用できるキベラの仲間とライフルを持った警備に守られ過ぎて、平和ボケしていた。
再度気を引き締め、カイロ行きの飛行機に乗り込んだ。

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