海岸のキャバクラ。

ちょっと遅い初詣のため伊勢神宮へ。
地図で見れば名古屋からちょっと行けば着きそうなものだが、実際に行くと遠い。
新幹線と特急を駆使しても東京からは4時間近くかかる。
そのため飛行機で名古屋ルートや豊橋からレンタカーとフェリーでショートカットなど色々と検証してみたが、最短は新幹線で名古屋、名古屋から近鉄の特急に乗るというのが結局一番早い。
最短でも4時間近くかかる、まさに陸の孤島である。

さて、お伊勢さんに今年の願いを託し、伊勢志摩へ向かった。
途中、昼食を取ろうと探すが全く見つからない。
元々そんなにお店があるわけではないが、自粛期間中ということでさらに開いていないお店が多い。
数少ないお店の前を片っ端から通ってみたが、すでに閉店してる場所もあれば営業していないお店もある。

たまたま見つけたのは海人小屋。
僕が無知なだけかもしれないが、海人小屋と聞いて全くピンとこない。
海人さんが取った新鮮な魚介が食べられるお店かと思ったらちょっと違う。

海人さん自身が焼いてくれて、海人さんとお話しできるというのが海人小屋のコンセプト。
高級鉄板焼き屋のように一組に一人の海人さんが付き、会話を楽しみながら目の前で焼いてくれるのだ。
日本広しといえども、年配の女性と話せることをコンセプトに掲げているはここだけな気がする。

ビジネスとしての海人のお財布事情や男性の海人の存在など、基本的なことから切り込んだことまで色々と教えてくれた。
話し相手というよりは、もはやインタビューのような構図。
最近、年配の人から何かを教えてもらうということがないため、自分のおばあちゃんのことを思い出した。
どこか懐かしくて安心できる、そんな温かさを感じた。

行きの車で「海のキャバクラ」だとレッテル貼りしていたことを猛反省。
亀の甲より年の功。
迷走した時代こそ、年長者の経験に耳を傾けることが大事だと思った。

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